警備員の人員を確保したいけれど、日本人で人材がなかなか集まらない。
集まってもシニア層が多いので、若い人材の確保もしなければいけないし。
外国人の雇用も考えたけど、実際どうなのか不安だな、、
そんな悩みを解決します!!
目次
外国人の方を警備業で雇用する前にに確認する点は?
まず警備員になれる条件は、下記の2つです。下記の2点を満たせば、誰でも警備員になれます。
つまり外国人の方でも下記の条件を満たせば問題ない状況です。
①18歳以上
②欠格要件に該当しないこと=下記の要件に当てはまらないこと
欠格要件は全部で7つになります。
1)成年被後見人、もしくは被保佐人又は破産者で復権を得ない
*成年被後県人=精神上の障害により判断能力を欠くとして、家庭裁判所から後県開始の審判を受けた人。
*被保佐人=精神上の障害により、事理を弁識する能力(判断能力)が著しく不十分であるとして、
家庭裁判所から保佐開始の審判を受けた者2)過去に禁固以上の刑または警備業法の規定に違反し罰金刑となり、処分から5年経過していない
3)直近の5年間で警備業法に違反した
4)単独・集団に関係なく警備業の規則に掲げる罪にあたる行為を行う恐れがある
5)暴力団員と関わりがある
6)アルコールや薬物の中毒者
7)精神機能に障害があり、業務を正しく行ったり、適切な判断をしたりするのが難しい
上記の条件を満たす者であれば、誰でも警備員なれる状況であります。
次にそれを証明するためには、具体的にどんな書類が必要になるか見ていきましょう。
実際どんな書類が必要か見ていこう
主に下記の5点の確認が必要になります。
この書類が必要なのは、上記の欠格要件の7つに該当していないことの証明でもあります。
外国人の方の場合は、注意する点がありますのでそちらも明記します。
特に身分証明書の部分に注意が必要になります。
1)本籍地記載の住民票
⇒住民地がどこにあるのか確認するための書類、省略なしの本籍地が記載してある住民票が必要です。
こちらの書類は、住んでいる区役所・市役所で取得が可能です。2)身分証明書
⇒この場合の身分証明書は、破産者でないことを証明する書類になります。
健康保険証や運転免許証ではなく、本籍地の市役所・区役所で発行される書類になります。
身分証明書は戸籍とともに管理されるものなので、日本に戸籍のない外国人の方には発行されません。。
■どうすればいいのか?
⇒代わりに「成年被後見人や被保佐人と見なされる者ではなく、かつ破産者でもない」ということを約束する
誓約書の提出が求める企業が多いです。3)登記されていないことの証明書
⇒上記で記載した成年被後見人・被保佐人等の登記がされていないことを証明する書類です。
この書類は、法務局で発行されます。こちらは外国人の方でも発行されます
4)認印
⇒前述の登記されていないことの証明書を会社が代理で取得する際には、委任状を作成します。
この委任状に認印を押す必要があります。
認印は、入社後も何かと書類に印鑑を押す場合がありますので、
外国人の方は持っていないケースが多いので確認する必要があります。5)健康診断書
⇒この書類は、警備業法の欠格事項に該当しないことを証明する書類です。
アルコール中毒や覚せい剤中毒ではないという証明、精神疾患により適正の業務を行えない者に該当しません!という証明書になります。
必ず健康診断を受けていただき、健康で業務ができると判断された方が入社することができます。
上記の項目をしっかり確認する必要があります。
外国人の方に上記のことを説明し、雇用する必要があります。
続いて次は、実際雇用する際に外国人に対して知っておきたいことを確認しておきましょう。
実際雇用する際に外国人に対して知っておきたいこと
1)日本語のレベル
これは人によってだいぶ差がありますので、事前の面接等である程度見極めるのが大事になります。
ある程度履歴書の段階で判断材料になるのが、日本語能力試験になります。
レベルはN1~N5あり、下記が目安になります。
N1レベル(日本語レベル高い)~N5レベル(日本語レベル低い)になります。
N1レベル・・・幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
N2レベル・・・日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、
より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができるN3レベル・・・日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N4レベル・・・基本的な日本語を理解することができる
N5レベル・・・基本的な日本語をある程度理解することができる
外国人の方によって、日本語レベルは様々ですがN3~N5レベルの方も非常に多いです。
正直、人数を確保したい場合は日本語レベルにそこまで縛りを拘束しない方が集まりやすくなります。
警備の仕事の書類や場所によっても必要度が違うと思いますので、そこらへんはしっかりヒアリングして
日本語がどのレベルまで必要なのかをしっかり吟味する必要がでてきます。
2)ビザの問題
永住・定住・配偶・難民ビザの方の雇用にあたっては、特に制限等のネックはありません。
留学ビザ・家族滞在ビザの方は働く時間が週28時間以内と決められておりますので、
アルバイト・パートで採用する場合は、注意しましょう。
あと正社員で雇用する際にネックになるのは、就労ビザになります。
正社員で雇用する場合は、ビザの切り替えが必須になってきます。
その際に就労ビザに切り替えが必要になるのですが、正直今の日本の法律ですと
警備員で就労ビザを取得するのは非常に厳しいです。
3)生まれた国によっての文化・環境の違い
生まれた国が違いますので、環境や文化の違いから考え方も異なります。
簡単ではありますが、国別特徴を簡単な明記をさせて頂きます。
*こちらはあくまでもイメージになりますので、一部の意見として見て頂ければと思います。
日本にいる外国人の国ベスト10順に記載致します。
1位 中国人 | ■身近な人を大切にする ■利己的・自己中心的・わがまま ■志が高い
■面子(メンツ)を重んじる ■攻撃的な性格 ■縁起物が大好き |
2位 韓国人 | ■愛国心が強い ■韓国人男性は強くて逞しく優しい
■自己主張が強くハッキリものを言う ■感情的で情熱的 ■美意識が高い ■せっかち ■上下関係が厳しい |
3位 フィリピン人 | ■温厚・優しい ■無計画(計画を立てるのが苦手)■プライドが高くわがまま
■陽気で気さくでフレンドリー ■子供好きで家族思い |
4位 ベトナム人 | ■まじめで勤勉 ■プライドが高い ■見栄を張る ■協調性・団結力がある
■心が広く優しい |
5位 ブラジル人 | ■陽気でマイペース ■フレンドリーな性格 ■食事のマナーにはうるさい
■ロマンチスト ■カーニバルとサッカーが大好き ■感情表現がストレート |
6位 ネパール人 | ■社交的で人懐っこい ■他力本願 ■助け合い精神 ■時間にルーズな時間感覚 |
7位 アメリカ人 | ■ONとOFFの切り替えが上手 ■一人の問題はみんなの問題 ■オーバーリアクション ■YES・NOがハッキリしている ■気になることはすぐに聞く ■負けず嫌いで勝ち負けにこだわる ■アメリカンドリームの精神 |
8位 台湾人 | ■南国気質 ■個人主義でチームプレー苦手 ■面子が大事 ■時間にルーズ
■チャレンジ精神が旺盛で勝負事が大好き ■家族意識が強く、家族を大切にする ■気が強い女性が多い ■紳士的で優しい男性が多い |
9位 タイ人 | ■信仰心が強く心優しい人が多い ■飽きっぽい性格 ■温厚な性格
■平和主義 ■ポジティブ |
10位 ペルー人 | ■北部は明るく開放的な性格 ■南部は日本人に近い ■小さな嘘をつく
■時間にルーズ |
上記はあくまでも参考になります。当然人によって全然違いますので、しっかり事前面接して見極める必要があります。また、日本に馴染みがあまりない宗教の問題も関わってくるケースが多いのでその国の宗教等も理解していると良いでしょう。最後に私の見解としてまとめさせて頂ければと思います。
まとめ
今後、更に人手不足になることは間違いないです。その際に外国人の雇用も考えることが多くなってきます。
外国人への不安もあると思いますが、しっかり背景も理解し、相互しっかり歩み寄ればいい関係が築けると思います。また自分の価値観が広がったりし、いままで見えてたものが違って見えてきたりもします。
グローバルな視野が身に着けられる要素があります。
警備業の場合は、仕事の種類に関してなかなか外国人の雇用が難しいこともありますので
そこも考慮して採用する必要があると思います。
今現在は、外国人の雇用の場合2号が多く、1号・3号・4号は少ないのが現状です。
今後東京オリンピック・大阪万博も開催しますので、間違いなく訪日外国人が増えることは間違いないでしょう。
その時代が来るのもすぐなので、今のうちにしっかり外国人の方の雇用への知識を入れておきましょう。
外国の方の雇用を考えている人は、お気軽にご相談頂ければと思います。
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